プレ更年期の私たちが意識すべきチェックリストはたった3つ

更年期。今年42歳の私としては2024年の気になるワードトップ3に入ると言っても過言ではありませんでした。

どうやら情報を紐解くと、この更年期の波に飲まれずいかに乗りこなすかがその先のQOLに大きく関わってくるようなんです。
さらに、そのために今から下準備できることがありそうだ、ということ。

専門家でもなんでもない私ですが、夜用吸水ショーツKAANEの開発者として本をはじめセミナーでの勉強、また人生の先輩方の話を聴きあさり、隙あらば情報を集めてきた一年だったように感じています。

そんな中から基本知識の簡単なまとめと今40代の私たちができることってこんなことだな、と思うことを挙げてみました。

後半にはちょっと個人的な話ですが、実母の更年期を振り返って今感じることを綴ってみようと思います。
最後までぜひ読んでみてくださいね。

40代前半はプレ更年期

 更年期という言葉自体の理解が私はフワッとしていたので、改めて調べてみました。

更年期
閉経の前後5年間でトータル10年間のことを指す


日本の女性の平均閉経年齢が50歳と言われているので、仮にこの場合は45歳〜55歳の10年間が更年期となります。

でも閉経っていつ迎えるかはわかりませんよね?
しかも平均なので50歳よりも早く閉経を迎える人もいるはず…。

例えば平均よりも少し早めの47歳で閉経を迎えたとしたら、その5年前の42歳(つまり今の私!)は今まさに更年期を迎えていることになります。

未来のことはわからない、けれど、プレ更年期世代として40歳くらいからは下準備しておいた方がよさそうだ、というのはこういうことだったんです!

これは更年期症状?

この更年期の期間に現れる、体や心の不調を「更年期症状」と呼び、「更年期障害」はそれが生活や仕事に支障をきたすくらいひどい症状を指します。

でもこの更年期症状というのが、自分でもどうやらわかりにくいらしいのです。

代表的なものはカーッとのぼせてしまう、で有名のホットフラッシュ。
これは症状としてわかりやすいのですが、その他に頭痛や疲れやすい、イライラ、倦怠感、めまいや肩こり…というもの。

これって更年期でなくても普段から悩まされることも多い症状ですよね?
生理の前の症状に似ているという方もいると思います。

わかりにくいからこそ、対処もしずらく、放置してしまいがちになってしまうのが更年期症状なんだそうです。

だからこそ、40代からは特に体と心に寄り添って変化に気づけるようにしたいなと思うのです。

どんなふうに困るんだろう?

閉経と共にホルモンバランスが変化し、特に女性ホルモンの低下が著しくなります。
女性ホルモンは丸みのある体、お肌や髪のツヤなど女性らしさを保つ働きをしているのはもちろんですが、骨はじめ体の健康を保つのに欠かせない役割を果たしていると言えます。

特に骨は大人になってからは成長はしないので、今ある密度をいかに保つのかが肝になってきます。

骨折で運動不足になったり、歯が弱くなって噛むことができないと栄養不足や幸福度低下にもつながります。

一朝一夕にはならない体のことだからこそ、今からできることがあるはず!
事前に知識をつけておけばきっと大丈夫。一緒に実践していきましょう。

意識すべきチェックリストの3つとは

ではなにが今の私たちにできることなのか?
結論から言っちゃいます。あくまで「私なりの結論」ですがそれは、

三大欲求を満たせ

これってシンプルなようで実は難しいんです。
40年蓄積された習慣を見つめ直すこととも言い換えられるとすれば…それは簡単ではないはず。

三大欲求とは私たち人間が生命を維持するために必要な欲求のこと。
食欲、睡眠欲、そして性欲を指します。

食欲で言えば、しっかりと体に合う必要な栄養素を取り入れられているだろうか?と見つめ直すこと。
食生活や食習慣はこのままでいいでしょうか?

睡眠欲は、休息への意識。
毎日しっかりと睡眠時間を確保していますか?
次の日に疲れを持ち越すような質の低い睡眠になってしまってないでしょうか?

そして三つ目の性欲。
これについては、次の項目で取り扱うのでここでは割愛します。

もちろん、本格的に更年期を迎え、更年期症状の辛い状況に寄り添った治療を今は受けやすくなっているようなので、その時が来たら医療を視野に入れるのもひとつ。

ただ、今はプレ更年期なのです。
実際は体感もさほどないし、更年期ではないけど、予備軍としてどんな備えができるかという観点で考えてみましょう。

とってもシンプルだけど一回覚えたら忘れることはない合言葉のような存在として、三大欲求を満たすことをこの瞬間から意識していきたいなと思うのです。

性欲=セックス、ではない

さて、前項で後回しにした「性欲」についてですが、私は性欲=心の欲と考えています。

きっかけは子育てをしていく中で、ぶつかった性教育という課題に向き合った時に学んだ考え方です。
この記事でも性欲(性教育)について触れているのでよかったら読んでみてください。)

心を満たすことができていますか?

これはかなりの難題です。
もちろんパートナーとのスキンシップで心と体がリラックスして満たされることもとっても大切なようです。

でもそれって相手ありきのことだし、タイミングや相性などいろいろなハードルもあると思います。

心を満たされるってどんな時なのか想像すればわかるのですが、体がすっきりしたり、ハッピーな気持ちになったりすること。
特別なことではなく、例えばスポーツや軽い運動をすることやお友達を楽しくランチをすることでも当てはまると思います。

ポイントはワクワクすること。
個人的には体を動かして外に出向くことがワクワクを見つける近道なのではないかなと感じています。

後はやっぱり、家族について、親について、パートナーについて、どんな関係を築いていきたいのか、と見つめ直すこともできれば健康的だなぁとも思うのですよね。

理想通りにならなくても、自分が納得できることを諦めない努力は、できたらしていきたい。
後回しになる時があってもいい、もちろん超イージーモードで!

心を満たせるセグメントをあちこちに見つけておきたいです!

母の更年期を振り返って思うこと

私の母は閉経について「ある時ピタッと止まった」と話してくれました。
娘の立ち位置から見ても、更年期にまつわる大きなトラブルに悩まされていた、というような記憶があまりありません。

しかし、閉経から数年後の50代前半に病気が見つかり、それが原因で54歳でこの世を去ってしまったのです。

母の振る舞いからたくさんのことを学ばせてもらったような気がしています。

母は40代の時、人生でも大変な過渡期を迎えていて、当時よく言っていた言葉がありました。
「後、10年がんばるわ!」と。

きっと、すごく頑張っていたのだと思います。
無理して、我慢して、心や体の声にあまり耳を傾けなかったのではないかな、自分を後回しにしちゃったんだろうな、と生き様を振り返って思い出すのです。

今の40代の私たちも、とても忙しいです。
寿命が延びた上に、社会からも労働力として必要とされ、なんとなく自己実現もしないといけないような雰囲気に…。

それにまだ体も自由が効くし、ちょっとの無理くらいなら騙し騙しやれてしまう。

だけど、この10年間の日々がその先の人生を作るんだ、ということを決して忘れてほしくないのです。
私もみなさんと同じその渦中にいるわけですから未来のことはわかりませんし、自分の肝に銘じるつもりでこの記事の筆を進めています。

なによりどうやら、その先も元気にいられると、人生とっても楽しいらしいことを諸先輩方は教えてくれています。

三大欲求。
叶えたとしても自分の欲を満たせるし、それって得なことでしかないと考えれば、追求しない手はないですよね!

ぜひ10年後、一緒に答え合わせしたいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

KAANE代表
伊澤ゆく

参考文献:
高尾 美穂 (2021)『いちばん親切な更年期の教科書【閉経完全マニュアル】 (健康美活ブックス) 』世界文化社
森田 敦子(2023)『私のからだの物語』ワニブックス
北 奈央子(2022)『女性がイキイキと働き続けるためのヘルスリテラシー』セルバ出版
山本 未奈子(2016)『「なんでやせないんだろう?」 35歳からの「もう太らない自分」の作り方』講談社
関口 由紀(2019)『温かくてしなやかな「ちつと骨盤」が体と心を幸せにする。: 女性が一番大切にしたい ちつと骨盤ケア読本』日本文芸社

この記事の著者について

生理という毎月の体の営みとの対話から自らを知り、つながる。オーガニックコットン吸水ショーツKAANEです。
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