【膣トレ解説】なぜ骨盤底筋を鍛えた方がいいのか?


こんにちは!KAANE代表の伊澤ゆくです。
夜用のオーガニックコットン吸水ショーツを開発しています。

最近「膣トレ」という言葉をよく耳にする気がします。
フェムテックと名前のついた展示会やポップアップには確実にと言っていいほど膣トレグッズなるものが鎮座。

ちょっと待って、膣ってトレーニングしないとダメなの!?

という疑問が湧いてきそう。
ずばり回答は、イエスなんです。

今はさほど気になりませんが、当初、膣のしまりがいいことが良いセックスには大切だから膣トレしましょう的な、膣トレ=セックスのためという切り口があって、それが人々にとっての第一印象になってしまっている節がとてももったいない!

本当は膣トレってなにより自分にめちゃくちゃいいことだし大切なことなんです。

KAANEプロジェクトを進行する中で「布ナプキンを使っていると月経血コントロールができるの?」「膣トレのことが気になる」というお声をよくいただきます。
そこで今日は、私が実体験や本を通じて学んだことのシェアと、それからKAANEのショーツがどう貢献できるのかということを掘り下げてみたいと思います。

どんなショーツなのかが先に気になる!という方はオンラインストアにも細かく説明がされているのでそちらからチェックしていただくのもおすすめです♪

膣トレ=骨盤底筋のトレーニング

膣のトレーニングって結局どこをどうすればいいの?って思いますよね。
結論を先に伝えますと、骨盤底筋のトレーニングと言われています。
では骨盤底筋ってどこでしょう?

女性には尿道・膣・肛門と3つの穴があります。
下から見た時、それらの穴の上には膀胱や子宮など、そしてその上に臓器と続きます。

なんと、骨がないんです!

つまり筋肉だけで支えているということ。
知ってたようで改めてイメージしてみると、すごいことしているんですよ、骨盤底筋。
重力に逆らって下から臓器を支えてくれている筋肉だったんです。

骨盤底筋が衰えるとどんなことが起こる?

私自身、骨盤底筋の存在をしりつつもあまり衰えを意識したことのなかった筋肉ですが、一変しました。
二度の出産を経験したことで明らかに産前と産後の違いがあることを体験したんです。

一番びっくりしたのは次男出産直後。
入院中に部屋のトイレまで間に合わない!という事態が何度もありました。
もう全くの別人の肛門のようで(大の方だった…)コントロールが不能になったんです。

これにはかなりショック・・・というか怖くなって元に戻るのか助産師さんがいらっしゃるたび何人にも聞きました。
皆さん口を揃えて「骨盤底筋にダメージがかかるからね、出産は。今からでもすぐにトレーニングはじめて!」と言いました。
そして産後からできる簡単なトレーニングを教えてくれたのを今でも覚えています。

ここで、漏れちゃうからおむつしようとはならないと思うんです。
必死でできることをちょっとずつ始めていきましたが、日々の生活をする中でその内お漏らしの心配はしなくても大丈夫というところまで回復することができました。

ただ、ふと年齢を重ねていった未来のことを考えたんです。
これってもし意識することをしつづけなかったらその内、老朽化するよね?だって筋肉なんだもん、と。

子宮脱とか膀胱脱という病気。
自分には関係ないだろうと忘れてしまうにはちょっとリスク高いなと思うんですよね。

骨盤底筋を意識するとどんないいことがある?

怖い話だけじゃなくて、骨盤底筋の持つポテンシャルのお話をしましょう。

私は月に一回ピラティスに通っています。
パーソナルトレーニングでお世話になっているヨガピラティスの先生にはいつも疑問をぶつけまくっていて時間の半分が座学で終わってしまうような日も。

これまでにもヨガやピラティスなど他のインストラクターの方たちのレッスンを受けたこともあるのですが、皆さんおんなじことを言ってるんです。

それは正しい姿勢の重要性。

人間は目が前についていて、手を前で動かすようにできているから前屈みになりやすい。
人にとって本来のあるべき姿勢をキープするのは難しいんですよね。当たり前なんですが。
小さい時には全く気にならなかったのに、年齢を重ねると腰の痛みが気になったり。(私もそうです・・・)

日々の癖がその人の姿勢を作るんだと教えていただいています。

そして体をリセットし、あるべき姿勢を作ろうとした時に要になるのは腰なんです。
腰って漢字を見てもわかる通り体の要。

さらに言うと骨盤が正しい位置にあり、骨盤底筋にしっかり意識が向いているのか、というのがとても大切なんです。

悪い姿勢が続いていると、体が歪んだ状態になり血流が悪くなる。
ずっと同じ姿勢で仕事をしていると肩が凝って仕方がないというのはまさにこの初期現象。
血流が悪くなると体に酸素が届かなくなって凝りや痛みの原因になるそうです。

骨盤がいい位置にあって骨盤底筋が引き上げられていると、体にも無理がないので余計なところにお肉がつくことも少なくなるよと言われます。

保健体育で取り上げるべき大切な筋肉

私は骨盤底筋という言葉を初めて認知したのはとあるエクササイズスタジオでした。
その時35歳。
もっと早く知っていたかった・・・!

35年間ですでに構築されている体の癖がたくさんあるので、5年が経過しようとしている現在も課題が山積みです。

特に女性は生理や妊娠出産、閉経を経験する中で女性ならではの体の機能を知ってるか知らないかはQOLの違いに大きく影響する、と40歳を今年迎える私は感じることが多くなりました。

思春期の女の子たちが容姿を気にして過度なダイエットで栄養失調になっているという問題も見聞きしますが、骨盤底筋のトレーニングでボディメイクができるという視点にもなり得る。
これって学校の授業でも取り上げてほしいなってくらい女性のヘルスケアには大切なことだと思うんです。

KAANEはなにができるのか

布ナプキンを使っていると月経血コントロールをしやすくなる、というのは医学的なエビデンスがありません。
生理をはじめとした女性の健康課題については医学研究がまだまだ少ないという現状のようです。

しかし、自他ともに体験談をシェアする中で、やっぱりそうなんだ、と実感する場面がたくさんあります。

なぜなら、濡れた感覚がわかることでおまたへの意識が始まるから。
たったこれだけのこと。

濡らさないように意識をするとオンになる筋肉があるとすればそれは骨盤底筋なんです。
オンになった状態が長く続けば、いわゆる膣トレにもなるし、月経血コントロールのしやすい体になる、と言えそうです。

KAANEは夜用の布ナプキンショーツ。
夜間は経血量が少ないというロジックを前回の記事で書きましたが、実は布ナプキンを始めやすいタイミングだということがわかりました。
夜がきっかけになって、昼もトライしてみよう!という気持ちになれる方がいたらとても素敵だなと思って開発・販売をするにいたっています!

 



製品についてのお問い合わせはインスタLINEのDMでお気軽にご連絡くださいませ。
私、伊澤が直接お答えさせていただいております!

最後まで読んでくださりありがとうございました♡

夜用オーガニックコットンショーツKAANE代表
伊澤ゆく

 

参考文献:
細川モモ(2021)『生理で知っておくべきこと』佐藤雄一,奈良岡佑南 監修 日経BP
堀江昭佳(2017)『血流がすべて整う食べ方』サンマーク出版
石村友見(2018)『ゼロトレ』サンマーク出版
村田友美子(2018)『くびれと健康がとまらない! 膣締めるだけダイエット (美人開花シリーズ) 』ワニブックス
北奈央子(2022)『女性がイキイキと働き続けるためのヘルスリテラシー』セルバ出版

 

この記事の著者について

夜に一枚履いただけで朝まで安心してぐっすり寝られるオーガニックコットン製の吸水ショーツKAANEはオンラインサイトから製品の詳細や生産背景、製品にかける想いなどをご覧いただけます👇ぜひサイトに遊びにいらしてくださいね!