男の子の性教育、どうしていますか?
目次
オーガニックコットン吸水ショーツKAANE代表の伊澤ゆくです。
先日、KAANEは「はじめての生理」を学ぶ性教育イベントに後援として参加させていただきました。
イベントは、小学生くらいの女の子とその保護者の方を対象とした内容で、生理用品に触れたり、吸水実験をしたりしながら、生理について楽しく学べる、とても素敵な時間でした。
その一方で、イベント終了後には、「男の子向けの講座もあったら参加したい。」という保護者の方のお声が多く寄せられたそうです。
そのお話を聞いて、私もとても共感しました。
実は私自身、二人の男の子を育てる母でもあります。
「男の子への性教育って、どうしたらいいんだろう。」
「いつ、何を、どう伝えたらいいんだろう。」
そんなことを私自身も日々考えながら、学び、試行錯誤しています。
そこで今回は、二人の男の子の母として私が実践していること、そしてこれから成長とともに実践していきたいと思っていることを、皆さんとシェアしてみたいと思います。
私は性教育の専門家ではありません。
正解をお伝えするというより、同じように悩みながら子育てをしている一人の母として、皆さんと一緒に考えるきっかけになれば嬉しいです。
「性教育」は女の子だけのものではない

今回のイベントで、講師の先生がお話しされていた言葉があります。
「性」という字は、「心」と「生きる」でできている。
その言葉が、今でも心に残っています。
性教育というと、生理や妊娠、体の仕組みを学ぶことだと思われがちです。
もちろん、それもとても大切なことです。
でも、本来の性教育は、それだけではありません。
自分の心や体を大切にすること。
相手を思いやること。
そして、自分らしく生きていくこと。
「心」と「生きる」を学ぶことなのだと、改めて教えていただきました。
そう考えると、性教育は女の子だけのものではないはず。
男の子も、自分の体を知り、相手の体を知ること。
そして、お互いを尊重し合える関係を築いていくこと。
私には、次世代の女の子たちが、「いつか赤ちゃんを産みたい」と思った時に、安心してその選択ができる社会であってほしい、という願いがあります。
そして、これは女性だけでできることではありません。
世代や性別を超えて、社会全体で育てていくもの。
だからこそ、男の子たちにも学ぶ機会が必要なのだと感じました。
我が家で実践していること①

絵本は、性教育の心強い味方
我が家では、性教育を伝える時に、絵本をよく活用しています。
「性教育」と聞くと、親が子どもに教えなければいけないもの、というイメージがあるかもしれません。
でも、私自身も親から教えられた記憶はほぼありませんし、子どもにもわかるように上手に話せるわけではありません。
何をどう伝えたらいいのか迷うこともありますし、少し照れくさく感じることもあります。
そんな時に助けられたのが、絵本でした。
絵本なら、親が一方的に教えるのではなく、「一緒に読む」という形で自然に話を始めることができます。
子どもも「勉強」と構えずに聞いてくれますし、親にとっても話し始めるハードルがぐっと下がります。
何より、「性の話は特別なことではなく、普段から話していいことなんだ。」という空気をつくれることが、絵本の一番の魅力だと感じています。
その際におすすめなのが、子どもに読む前に、一度自分で音読しておくこと。
普段口にしない言葉や、言い慣れていない表現が出てくると、思った以上にしどろもどろになってしまうものです。
そして不思議なもので、親が照れると、その空気は子どもにも伝わります。
だからこそ、まずは大人が堂々と口にできるようにしておく。
親がいつもの絵本と同じように読み聞かせることで、
「これは口に出してもいいことなんだ」
「恥ずかしいことではないんだ」
というメッセージも、一緒に伝えられるように思います。
我が家で実践していること②

「なんで?」は逃さない
子どもは、ある日突然聞いてきます。
「赤ちゃんってどうやってできるの?」
「生理って何?」
「なんで女の子だけ生理があるの?」
大人からすると、ドキッとしてしまうような質問もあります。
でも私は、そんな「なんで?」は、子どもが興味を持ち始めた大切なタイミングなのだと思っています。
もちろん、すべてを完璧に答えられるわけではありません。
私も、「どう伝えたらいいんだろう。」と考え込んでしまうこともあります。
だからこそ、できるだけ普段から本を読んだり、信頼できる情報に触れたりしながら、自分自身も少しずつ学ぶようにしています。
そして、もしその場ですぐに答えられなかった時は、「お母さんもちゃんと調べてみるね。」と伝えればいいのだと思います。
大切なのは、正しい答えをすぐに返すことではなく、子どもの「知りたい」という気持ちを受け止めること。
「聞いてもいいんだ。」
そう思ってもらえる積み重ねが、思春期になってからも、親子の信頼関係につながっていくような気がしています。
親の意見や価値観をなるべく入れず、まずは事実を伝えること。
「これは恥ずかしいこと。」
「これは良いこと、悪いこと。」
そんなふうに大人の価値観を先に伝えるのではなく、まずは正しい知識を知ってもらう。
その上で、子ども自身が考えられるようになってほしいと思っています。
そして、伝える時には親が堂々としていることも大切。
先ほどの絵本と同じように、親が自然に話すことで、「性の話は恥ずかしいことではなく、大切なことなんだ。」そんなメッセージも一緒に伝えられるように感じています。
我が家で実践したいこと③

話さなくなる時期が来るからこそ
今、我が家の子どもたちは、まだ絵本を一緒に読める年齢です。
でも、いつまでもそうではありません。
思春期になれば、親と性の話をしたがらなくなるのは、ごく自然なこと。
特に男の子ならなおさらで、むしろ、それも成長の一つなのだと教えていただきました。
だから私は、「話せなくなる前に全部伝えなきゃ」と焦る気持ちはありつつも、その時々に合った関わり方をしていきたいと考える様にしています。
例えば、以前、高校生になった姪に読んでもらえたらいいなと思う本を、そっと本棚に置いてみたことがありました。
「読みなさい。」ではなく、
「ここにあるから、気になったら読んでね。」そんな距離感です。
直接話さなくても、本を通して伝えられることもある。
そして、いつか困った時に、「あの本に書いてあったな。」「叔母さんになら相談してみてもいいかもしれない。」と思い出してもらえたら、それだけでも十分なのかもしれません。
子どもの成長とともに、親の関わり方も少しずつ変わっていく。
時には正解を求めたくなったりもしますが、その時々に合った伝え方を探しながら、一緒に成長していきたいと思っています。
一番大切なのは「話してもいい」と思えること

ここまで、我が家で実践してみていること、そしてこれから実践していきたいことを書いてきました。
でも振り返ってみると、一番大切なのは方法ではないような気がしています。
絵本を読むことも。
子どもの「なんで?」に答えることも。
本棚にそっと本を置くことも。
すべては、「性のことを話してもいいんだ。」そう思える親子の関係を育てるためなのではないかなと思います。
思春期になれば、親よりも友達や先生、インターネットから情報を得ることが増えていくでしょう。
親に何でも話してくれる時期は、いつか終りますよね。
だからこそ、「何かあったら、いつでも話していいよ。」
そのメッセージだけは、なんとか子どもに伝え続けたいと思っています。
すぐに相談してくれなくてもいい。
親の考えと違う選択をすることがあってもいい。
でも、困った時や迷った時に、「お母さんに話してみようかな。」そう思ってもらえる存在でありたい。
それが今、私が目指している親子の関係です。
だから私は、男の子の性教育も発信していきたい

KAANEは、吸水ショーツのブランドです。
でも、私たちが届けたいのは、ショーツだけではありません。
生理について話せるきっかけ。
親子で会話が始まるきっかけ。
そして、「心」と「生きる」を考えるきっかけ。
そんな存在でありたいと思っています。
今回のイベントに参加して、改めて感じたのは、女の子だけではなく、男の子にも、そして親にも、学ぶ機会が必要だということでした。
だからこれからは、男の子の性教育についても、少しずつ発信していく方法を模索していきたいと感じています。
私自身も、まだまだ勉強中です。
二人の男の子を育てる母として、悩んだことや実践してみてよかったこと、時には失敗したことも含めて、皆さんと共有していけたら嬉しいです。
「こんな時、皆さんはどうしていますか?」
そんなふうに、一緒に考え、一緒に学んでいける場所をつくっていけたらと思っています。
KAANE代表
伊澤ゆく
この記事の著者について

生理という毎月の体の営みとの対話から自らを知り、つながる。オーガニックコットン吸水ショーツKAANEです。
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