KAANEを作ることになったきっかけと裏ミッション

こんにちは。KAANE代表の伊澤ゆくです。
現在、ひな祭りキャンペーンの真っ最中でたくさんご注文をいただく中で(ありがとうございます!)お客様とのやり取りをする機会も多くなっています。

お客様とのやり取りは私のお仕事の中では上位を占める大切なこと。
どんなご意見も励みになりますし、時には涙が出るほど心が震える体験させていただいています。

先日、製品のちょっとしたご質問をいただいたことがきっかけでやり取りをしたお客様が実は高校生の方だった、というのを知りました。
ちょうどひな祭りキャンペーンで母娘撮影があったり、高校生の姪ともランチをしたばかりで、次世代を意識することの多かったタイミングだった私。
自分が立たされているステージを客観視することになりました。

そこで今日はKAANEを通じて、温めている想い「裏ミッション」について、仲間探しをするつもりで書き進めてみようかなと思います。
少しプライベートな話もありますが、最後までよろしくお願いします!

はじまりは1度目の妊娠と出産

私は2人の男の子を育てる母親でもあるのですが、長男は現在小学1年生。
今年(2025年)の4月からは2年生となります。

振り返ると、KAANEのはじまりは長男の妊娠からなのだな、と感じています。

初めての妊娠はありがたくも、夫婦の望んだタイミングで叶ったものでとても幸せでした。
しかし、とにもかくにも初めてのことは混乱を生みます。

自分のできるベストを尽くしきり、心も体も疲弊した妊娠期間と出産体験だったように振り返る今です。
お母さんになれたことがよかったのか悪かったのか、はっきりと自信も自覚も持てなかったですし、そんなことを感じているだけで母親失格なのでは…私が子どもを持ったのは間違いだったのかも、とすら思っていました。

今ならわかる。これって少なからず、きっとみーーんな思うことなんですけどね。

長男はすくすくと育ち、そんな私をゆっくりやさしく「母親」という役割に馴染ませてくれました。
そして、母親にほんの少しだけ慣れてきたころに次男を妊娠しました。

「絶対大丈夫な子」として生まれた次男

第一子で大事故を食らっていた私は、同じことはなんとしても回避したい気持ちで模索をしていました。
そんな時、「助産院での出産」がひとつのキーワードとして存在をあらわにしてきます。

女性の体の機能を存分に使うことができればお産は気持ちいいものだ、という夢のようなフレーズを耳にしたのです。

そんなことってホントにある?と思いながらも、近所の助産院を調べる指は止まりません。
相談することもなく助産院での出産を決めてしまった私に夫は少し驚いていましたが、固い意志を感じたのか何も言わずに同調してくれました。

助産院での妊娠生活の過ごし方や教育は面白く、常に「あなたはどう感じる?」と問われていました。
自分をゴキゲンでいさせるために一生懸命に頭を働かせる、というトレーニングだったようにも思います。

そこで受けたたくさんの価値ある知恵をここでは語り尽くせないのですが、結論としてどんな出産だったかというと…
気持ちいい出産だなんて大嘘!騙された!ってくらい痛かったんです。

でもとんでもないくらい楽しかった。

次男の頭がおまたから少し出てきたのを触った時に、急におかしくてたまらなくなり大爆笑してしまったんです。
家族全員で笑いに包まれたお産を経験することになり、それは明らかに一度目とは質の異なるものでした。

そうやって生まれてきた次男は、どんな時も「絶対に大丈夫な子」として、私から絶大なその信頼を受けて育っています。

どうして誰も教えてくれなかったんだろう?

2度の異なる出産体験をした私は、こう思ってしまいます。
最初からこの知恵を知っておきたかった。長男も同じように産んであげたかった、と。

お産が気持ちよかったなんて話はもとい、楽しかったよ、という話なんて聞いたことがなかったかつての私は、妊娠や出産することに対して不安、恐怖といった感情が占めていました。

だけどきっといつかはやらなきゃいけないんだよね、とも。

でも、もっと前から、例えば学生の頃からこの知恵に触れることができたら?と想像を膨らませずにはいられません。

お友達の娘や姪はいつかお母さんになりたい、と言うんです。
しかし同時に「赤ちゃん産むのって痛いんでしょ?大変なんでしょ?」と不安気な表情を見せます。

私は、お産は痛いだけではない、楽しいんだということを伝えていける大人でありたいなと思うようになりました。
そしてそれは私たち女性の体を楽しむことから始まるんだよ、ということを。

KAANEの裏ミッション

KAANEのミッションは「娘や姪の世代に生理は苦痛という概念を継承しない」というもの。

私たち自身が、女性の体を知り、楽しむための第一歩として、生理はとても身近です。
親から子へ伝えるきっかけとしてもふさわしい営みである、と考え「生理」というものに注目し、KAANEが誕生しました。

子どもを産むか産まないかは個人の判断に委ねられています。
ただ、現代はあまりにもネガティブな情報ばかりが横行しているようにも思えてしまい、次世代たちも判断に迷うのではないでしょうか。

いろいろな選択肢がある中で、もし赤ちゃんを産んでみてもいいかな、と思うことがあればぜひ安心してその道を進んでもらいたいなと願っています。
これが私が密かに温める裏ミッションなんです。

そのために私はどんなことができるのでしょうか?

実はKAANEを通じて、そんな自問自答に付き合ってくれる仲間探しをしているというのもここだけの話、あったりします。
もちろんそれは、世代を越えて。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

KAANE代表
伊澤ゆく

この記事の著者について

生理という毎月の体の営みとの対話から自らを知り、つながる。オーガニックコットン吸水ショーツKAANEです。
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