購入前に注意!オーガニックコットンのデメリットと注意点

 

皆さん、こんにちは!KAANE代表の伊澤ゆくです。
KAANEはオーガニックコットンで作られた吸水ショーツ。
私伊澤はKAANE開発するにあたりオーガニックコットンの魅力を知り、オーガニックコットンの販売士の資格を取得。皆さんにその素晴らしさを伝えるべくブランドを展開しております。

オーガニックコットンは本当に素晴らしいんです!
ところが、ちょっとした誤った認識によりそれがデメリットになりうる可能性があると感じてます。

オーガニックコットンについての正しい知識と選ぶ際の注意点についてまとめてみました。

オーガニックコットンとは

基本的には有機栽培されたもの、つまり農薬や化学肥料などをできるだけ(又は全く)使用せずに耕された田畑で育てられた農作物のことを指します。
日本ではその基準を満たしている農作物にはJASマークがつけて販売されていたりするので目にしたことがある方も多いはず。

ところが日本では、コットンにおいてJASのような法令化がされていません。
理由としては、現状の日本は綿花を100%輸入に頼っていることが大きいと考えられます。
よって、GOTSやOCSといった国際基準にそったものをオーガニックコットンとすることがスタンダードになっています。

気をつけたいこと①オーガニックコットンだから柔らかいは嘘!?

「普通のコットンと比べてオーガニックコットンは柔らかい」
と無意識的に認識してしまいがちなのですが、実はこれ誤りなんです。
布製品が柔らかいかどうかはもちろん素材のもつ特性も関与しているのですが、大きく影響しているのはその製造過程。

収穫した綿花を、どんな糸にするか、どんな風に織るのかでその仕上がりは変わってきます。
オーガニックコットンを使用していても、お客様のお好みに合わせて固めのバスタオルにしています、という商品も実際にありますよね。

オーガニックコットンも普通のコットンも見た目も肌触りも変わらない、というのが定説です。

気をつけたいこと②オーガニックコットンだから肌にやさしいは嘘!?

オーガニック=健康にいい、というのは国際的にも認められていますが、コットンにおいては簡単にそうとも言い切れません。

例えば、有機栽培した綿花でも、染色・加工をしやすくするため科学処理で効率よく脱脂して、その後柔軟剤でふんわりさせたものを安価でオーガニックコットン製品として販売する、ということもできてしまうんです。

ここまでくるとオーガニックも普通のコットンも、健康への影響ってほとんど変わらないんじゃないかと思えてきます。

栽培のされ方と同じくらいどんな製造過程を経てきたか、はオーガニックコットンを見極める上で大切な視点です。

気をつけたいこと③オーガニックコットンだから地球に優しいは嘘!?

先ほどお伝えした通り、コットンにおいて見落とせないのが製造過程。
収穫されたオーガニックコットンをどんな風に加工していくのか?
もちろん、できるだけ環境負荷をかけないように仕上げられている生地もたくさんあります!

ただ、手間隙かければかけるほど工程が複雑になり、コストもかさみ販売価格が高くなってしまう…。

科学的な処理をしてでも生産効率を高めたい場面もあるのが物作りの現実です。
オーガニック栽培は環境に優しいのは間違いないのですが、製造する過程でも地球環境への影響を考えるという理想を求めていくことが大切だなと感じています。

それでもオーガニックコットンを選ぶ理由

使用感の違いもなく、環境にも大して優しくないなら選ぶメリットないじゃん!って思いがちなんですがちょっと待ってください!

私がオーガニックコットンの魅力を感じてそれを広めるために素材にこだわりたいと心に決めた理由があるんです。
それは、畑や水、空気、人といった地球に存在する全てを個別に分けて考えてはならないとするオーガニックの価値観。

最初にも取り上げた通り、日本は綿花を100%輸入に頼っています。
昨今では見直しされ始めたものの、これまでは綿花に使われている農薬の多さによる健康被害や環境汚染もかなり問題視されていました。

海の向こう側で、綿花を育ててくれている人がいる。
そしてその人にも家族がいて、生活があるんですよね。

きっとどんな人だって、泣きながら作られたものより、幸せに囲まれて完成した商品を手にしたいはず。
オーガニックコットンを選ぶことはその理想を叶える大きな一歩なんだと声を大にして言いたいのです。

最後に

「自分が使うものが誰かや何かの犠牲の上に成立するものであってはならない」
とは言え、きっとそんな事実はたくさんあるんだと思います。
正直こんな綺麗事を言ったってさ、という気持ちが拭えない時さえあります。

世界は自分を写す鏡。

この信念に立ち戻って、KAANEではオーガニックコットンにこだわろう、オーガニックコットンを使ってもらえる機会を増やそう、とそう心に決めたんです。
まだまだ小さいブランドですが、それが代表として私にできることだから。

もし今後オーガニックコットンを選んだのなら、それは顔も名前も知らない誰かや途方もないくらいの大自然を気にかけることであり、結果としてその自然の中で生きるあなた自身を大切にしていることなんだと称賛してほしいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

KAANE代表
伊澤ゆく

この記事の著者について

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