一般的な吸水ショーツと布ナプキン、違いを徹底解説!


こんにちは!KAANE代表の伊澤ゆくです。

ショーツ一体型の布ナプキンの開発をしているんだ〜と友人に話すとよく聞かれることがあります。

友人「いいね!それって最近よく見る吸水ショーツのこと〜?」
私「うーーん、それとはちょっと違うんだよね。」
友人「(どう違うの?)」

こんな感じで友人の頭上にハテナマークがたくさん浮かんでいるのが見える気がしています。笑

紙ナプキンと布ナプキンだったら紙で作られているのか布でできているのかで違いは一目瞭然なので分かりやすい。
でも一般的な吸水ショーツは同じく布でできているし、同じくショーツ型です。
ぱっと見は違いなんてわからなくて当然だなぁと思ったんです。

かく言う私自身も、ずーっと解説の記事を書きたいと思っていたのにできなかったんです。
なぜなら私もその違いを完全にわかってなかったから。

だけど、先日とある方にお話を聞くことでこれが理解できたのです。
長年の疑問がわかってとてもすっきり!

一般的な吸水ショーツと布ナプキンの違い① 素材

一般的な吸水ショーツの特徴は以下です。

・使っている素材が化学繊維でできている
・でこぼこした構造の糸を作ってそれを編んで布にしている
・水分がたくさん入るような形に設計されている

糸の断面を見るとこんな感じ。
この絵を見れば、糸のでこぼこの隙間に水分をためておけるイメージができます。
人工的に糸を設計できるからこそ、吸水量に特化した素材ができるわけです。

それと比べてでは布ナプキンはどうでしょうか?

布ナプキンはコットン素材でできています。
コットンはワタという植物の種子の周りについている繊維
自然素材の綿からできた糸を織って布にしています。
布ナプキンには、吸水機能が優れているという点が素材として選ばれている理由。

ちなみにコットンの断面って真ん中が空洞でドーナツ型になっているそうなんですね。
その空洞に空気が含まれることによって保温性が保たれる/揮発性がよいのがコットンの良さ。

布ナプキンに限らず、下着や肌着、タオル生地などにコットンが使われるのにも納得です。

一般的な吸水ショーツ:吸水量に優れた化学繊維のポリエステルを使っている
布ナプキン:吸水機能に優れた自然素材のコットンを使っている

このことでわかるのが、吸水量を期待して布ナプキンを選んでしまうと一般的な吸水ショーツほどの効果が得られずがっかりしてしまうということ。

逆にポリエステルで作られている吸水ショーツは、コットン地のショーツほどの通気性や快適さは実感しずらい、とも言えるかもしれません。

一般的な吸水ショーツと布ナプキンの違い② 生理への考え方

吸水量に特化した化学繊維の吸水ショーツ。
なぜ、吸水量が多いといいのでしょう?

1)吸水量が多いと変える回数が少なくて済む。
2)だから、長時間生理のことを考えずに済む。
3)つまり、いつもと同じように活動的に過ごせる!

これまでに開発されてきた生理用品は「できるだけ生理中もライフスタイルを変えたくない。アクティブに過ごしたい。いつも通りの自分でいたい。」というニーズに応えるものなのかなぁと思います。

これらの優れた生理用品が商品としてこの世に誕生したことは女性を活動的にし、社会への進出を促し、時間と自由を与えることにつながりました。

生理を忘れることができる、という理想のもと開発されたり、使われる傾向にあるのかなと思いました。

一方、布ナプキンは真逆です。
先述の通り、吸水量は現代の生理用品に比べると心許ないと感じる方もいるかもしれません。

布ナプキンは使っていると経血で布が濡れた感覚がはっきりとわかります。
濡れた布が体に触れていたら気持ち悪いですよね。

1)だからすぐに新しい布に変える
2)濡れたら気持ち悪いから出る前にトイレに行く
3)出そうになったらちょっと我慢してみる

これらを必然的で意識的にやらざるを得ない環境に置かれるわけですが、人とは素晴らしいもので、その環境下に慣れるために最初は意識的でもだんだんと無意識下でもそれが習慣化されるんです。
つまり、排泄と同じように溜めて出すということができるようになってくるんですよね。
それもびっくりするほど早く習得できたりします。

 

 

現代でこそ月経血コントロールという言葉が出てきましたが、使い捨て紙ナプキンが開発される前の日本の女性はみんなこれが当たり前だったそうです。
(というかそうするしかないですもんね。汗)

生理期間に生理を思いっきり肌で感じながら過ごすのは時には煩わしさもあります。
しかし、体のちょっとした変化に気づくこともできるんです。

 

おさらいすると、

化学繊維の吸水ショーツ:生理を忘れていつもと同じように過ごせる
布ナプキン:生理期間は自分を見つめて無理なく過ごせる

こんな感じです。

 

心地よさも安心感も実現したい!そんな願いを叶えてくれるKAANE


布ナプキンユーザーだった私が、夜も布ナプキンを始められなかった理由は、ズレて漏れるんじゃないか?という心配があったから。

そこでショーツと一体型にしてしまえばいいのでは?と思い立ったのです。

コットン製ではない化学繊維の吸水ショーツを使ったこともありましたが、私が求めているものと違う・・・
布ナプキンユーザーならもっとこういうものがいいと思うはず、そしてさらに一般的な吸水ショーツに不満を持っている人たちはこんなところが改善されたら嬉しいのでは?と感じるところをひとつひとつ製品に反映させていきました。



KAANEは、

・布ナプキン一体型だからズレず、広範囲をカバー。漏れ出す心配不要
・コットン製で通気性が抜群。ムレにくく、かぶれにくい
・オーガニックコットン100%だからプレミアムな肌触りと履き心地

と、一般的な吸水ショーツと布ナプキンのいいところ取りをしているんです。

「生理の夜でも楽しみになる」
このコンセプトをぜひご体感いただきたいです!

ご注文はこちらから。

 

最後に

私はどんな生理用品も選択できる今の環境にとても感謝しています。
今はメインで布ナプキンを使用していますが、紙ナプキンなど他の生理用品も使いますし、「これは使うべき、使わないべき」という気持ちは一切ありません。

KAANEは布ナプキン由来のものなので、布ナプキンの良さやデメリットも伝えつつ、その他の生理用品と比較することで適材適所のアイテムが選べるお手伝いになればいいなと思ってこの記事を執筆しました。。

最後まで読んでいただいてありがとうございました♡

夜用布ナプキンショーツKAANE代表 伊澤ゆく

参考文献:
田中ひかる(2019)『生理用品の社会史』KADOKAWA
三砂ちづる(2004)『昔の女性はできていた―忘れられている女性の身体に“在る”力』宝島社
宮崎道男(2010)『オーガニックコットン物語』コモンズ

この記事の著者について

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